1月の法話集
~ギャーテイギャーティハラギャーテイ~
お経のなかで、『般若心経』 ほどみなさんによく知られているお経はほかにありません。さらにこの 『般若心経』 のなかで知られているのが、〝ギャーテイギャーテイハラギャーテイ ハラソウギャーテイ ボーディソワカ″という最後の部分です。さて、この〝ギャーテイギャーテイ″という最後の部分はどんな意味なのでしょう。次のように訳されています。
〝渡ろう、渡ろう、彼岸へ渡ろう
みなさんで一緒に渡ろう 理想の彼岸へ。
世の中の人々が仲よく平和で 明るい暮らしができる
理想の社会をつくることにみんなで努力しよう。
みんなで手をつないで、一緒に
彼岸をめぎして一歩一歩 進んでいこう″
彼岸とはみ仏の世界、安らぎの世界のことですね。こんなふうにいっている方もいます。
「子どのころよく歌った童謡の『クツが鳴る』ですがね。そうそう、〝おててつないで、野道を行けば みんな可愛い小鳥になって うたをうたえばクツがなる 晴れたみ空にクツがなる″この歌は直接『般若心経』と関係ないでしょうが、〝ギャーテイギャーテイハラギャーテイ〟の意味を見事にいっている気がします。この歌の心は『般若心経』ですね」
いずれにしても〝幸せの世界に手を取り合って、みんなで進んでいこう″〝理想の世界、安らぎの世界、み仏の世界に一緒に行こう″という共通の受けとめ方があります。この心でお唱えください。〝ギャーテイギャーテイハラギャーテイ ハラソウギャーテイ ボーディソワカ”
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