3月の法話集 ~タンポポのように~


仏教詩人坂村真民さんのお宅は”タンポポ堂”といいます。タンポポ堂の主人坂村真民さんは、こんな詩を作られました。

タンポポのように強く生きよう

踏みにじられても
食いちぎられても
死にもしない
枯れもしない
その根強さ
そして つねに
太陽に向かって咲く
その明るさ
わたしはそれを
わたしの魂とする

私たちは、いつ、どのような苦難にぶつかるか、予測もしない不幸がやってくるか、わかりません。そういう運命の岐路に立たされた時「立ち上がる人」と「落ちていく人」との二つに分かれるといわれます。やはり、立ち上がる人にならなければなりません。この詩のように、死にもしない、枯れもしない、根強さを持たねばなりません。明るく、花を咲かせる人であれば、タンポポのように、その実は十倍二十倍となって広がって行きます。春の声とともに、タンポポが顔を出しています。



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