5月の法話集 ~お母さんは強い!~


五月の第二日曜日は母の日です。母の日にふさわしいかどうか……。こんな作文を読みましたのでご紹介します。小学校六年生の福田菜穂子ちゃんが書いた「お父さんお母さんこんなとこきらい」という作文です。

このごろのお父さんお母さんは、みんなこういうものなのかと、私はときどき考える。お父さんとお母さんが、ちょっとのことでケンカを始める。すると、お母さんの方が一方的に、グダグダグダグダお小言をいう。お父さんのしやべるすきまもなく。
そして、しばらくするとお父さんが「はいはい私が悪かったですよ。」としぶしぶいう。このケンカは、わたしからみるとお母さんの方が悪かったと思うが……。
お母さんは、あれだけの小言をいって疲れたらしく、一気に「ググー」とビールを飲みだす。ふつうの家庭というものも、このようなものだろうか? それ に、家事というのは毎日お母さんがやるものと思っているかもしれない。うちの場合はお父さん。休みの日は料理から掃除まですべてお父さん。
これじやあ、休まないで会社に行った方がましだと思ってしまうほどである。
わが家は母親中心に動いているのだろう。
そして、わが家の春日局にさからえるものは、だれ一人いないだろう。

これは全国青少年教化協議会が募集した作文コンクール受賞作品の一つです。
いまは歌われなくなりましたが、"母さんお肩をたたきましょ、タントンタントンタントントン、母さん白髪がありますね、タントンタントンタントントン"とお母さんをいたわる歌がありました。菜穂子ちゃんの作文からすると、お父さんの肩をたたいてあげたくなりますが・・・・・。でも菜穂子ちゃん、こんな強いお母さんが大好きに違いありません。母は強し!



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