7月の法話集 ~しあわせのかくし味~


しあわせのかくしあじ

からいお塩は
おいしい おしるこのかくしあじ
からい くるしみ かなしみ
そして わかれ
みいんな しあわせのかくしあじ
ひとふり ふたふり
ほら!
しあわせが とっても
おいしくなったでしょ・・・

作者は、かとうみちこさんです。
かとうさんは高校時代から難病に苦しみ続けています。「無腐性壊死」といって、骨が腐る病気です。かとうさんは、こう言っています。
「わたしはある難病と仲よく同居してます。今、左股関節、右ひざが病んでます。同時に歩けることの幸せを強く強くかみしめています。歩けることができ るのは、地面との 「まさつ」があるからなのですね。松葉杖をたよりに足をひきずっていたその時です。ハッと目のさめる思いで気づいたのです。「まさつ」 よ、「病い」よ、ありがとう……。そ して今、いいなあ、いいなあ、生きてることがゆるされてるって……いいなあって、あふれそうになってくるのです。」
かくし昧って、なかなか気づきませんね。かとうさんのようにかくし昧のあることを喜びながら生きて行きたいものです。ガンバレ、かとうさん!



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