7月の法話集 ~お盆のマナー~


今年もお盆がめぐってきました。多くのお寺さまではお施餓鬼会も聞かれます。棚経といって、お坊さまがご家庭をまわり、ご回向されるところも多くありますね。
さて、今日はお盆をおむかえするに当たり、その心がまえのあれこれをお話ししましょう。
まず、お施餓鬼の通知をいただいたら、早目に出席欠席のご返事をいたしましょう。また、お塔婆供養をしていただく場合には、当日ではなく前もってお願いしたいものです。年間の護持会費などはお施餓鬼のついでではなく、先にすませておきましょう。お施餓鬼には、お子さんやお孫さんを連れておまいりされることをおすすめします。とてもよい情操教育の場となりますから。
お焼香はお坊さまの指示に従ってください。大勢のお焼香ですから、心をこめて一回でよいでしょう。棚経においでいただくご家庭も多いことと思います。いつおいでいただけるか、早目にお聞きしておきましょう。お仏壇はきれいに清掃し、仏具類はきれいにみがき、お花、お水、ご霊膳をおそなえしてください。線香立ての中の古い線香やマッチ棒を取りのぞいて、線香がたてやすい、やわらかな灰にしておきましょう。
読経の時は、お灯明が消えないよう、扇風機やクーラーの風を調整して下さい。お坊さまがお見えなのに、ステテコなど下着類同然の姿は感心できません。テレビやラジオは消し、家族そろって、おまいりしたいものです。ご接待として、飲物をさし上げても汗のもとになります。冷たいおしぼりを用意した方が喜ばれるでしょう。
お盆は、日本人のゆかしい心が育てた大切な年中行事です。心をこめて、むかえていただきたく思います。



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