8月の法話集 ~夏休み健康法(その二)~


あなたのご家庭で、家族全員そろって、何かスポーツをおやりになったことがありますか。ジョギングとか、テニスとか山登りとか……。夏休みになったら、あちこちの広場で行われるラジオ体操に、家族全員で出られたことはありますか。
プロスキーヤーで有名な三浦雄一郎さんごー家は、親子三代で、なんとアフリカのキリマンジャロという四千メートルをこえる山へ登り、スキーを楽しんでこられました。家族全員、一人の落伍者もありませんでした。家族全員が、一定の時間、なにかをそろってやるなんて、夏休みならではできることです。
さあ、あなたの家族全員に呼びかけて、さっそく計画を立ててください。
お父さん! 一年の一度の夏休みをとって、主人らしく、男らしく、かっこいいところを家族に見せてください。お酒ばかり飲んでいないで。テレビばっかり見ていないで。
お母さん!誰もが、やっぱり若くて元気はつらつな美しいお母さんを望んでいます。お母さんだって、まだ若いんだから……というところを見せてください。
おじいちゃん、おばあちゃん! お坊さんの世界では、七十、八十は鼻たれ小僧といわれます。まだまだ、こんなに元気だぞ、というところを見せてください。
「家族そろってなんて、恥ずかしいや」などと言っているお兄さんお姉さん。家庭こそ、家族こそ、あなた方の港なんです、どんなことがあっても、絶対にやさしく迎えてくれる港なんです。そこにすむ家族を大切にしなければ……。
家族そろって計画を立て、それを全員で実行する。それは、家族という地盤をみんなで補修すること。夏休みはそのための絶好の機会。これで夏休みも健康にすごせて、家族も健康です。



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