11月の法話集 ~七種類の妻~


近ごろ女性について議論が盛んですが、実はお釈迦さまも多くの人々から、女性のことで質問をお受けになりました。
あるとき、妻のわがままに困り果てた男性から頼まれて、その妻に語られたのは、”七種類の妻”、つまり奥さんに大きくわけて七種類のタイプがあるといわれたのです。
その一、他の男性に心を移し、自分の夫をバカにして、夫を殺そうとまで考える妻。
その二、夫が一所懸命働いて築き上げた財産をそっく奪い去ろうとする妻る
その三、妻自身は働くこともせず、ぜいたくで粗暴で口やかましく、夫を尻に敷いてアゴで使うような妻。 
その四、つねに夫のためを思い、母が子に対するように夫やその財産を守る妻。
その五、妹が姉を尊敬し従順であるように、自分の夫を尊敬し従順な妻。
その六、遠くから久し振りにやってきた友だちを迎えて喜ぶように、いつも夫を喜びで迎える妻。
その七、ときに夫に叱られたとしても、これを怒ることなく耐え忍んで夫に付き従う妻。 
これがお釈迦さまの申された七種類の妻であり、これをしめしたあとに教えさとされました。
「この七種類の妻の中で、前の三つは悪い心がけのために、死んでからのちには地獄へ落ちて苦しみを受けるであろう。あとの四つは、立派な心がけのために、死後には天国へ生まれて幸福を楽しむことができるであろう。」
このおさとしを聞いた女性は、いままでの誤っていた心がけや態度を恥じて悔い改め、夫と仲むつまじく暮らしたとのことです。
お釈迦さまご存命のころと二千五百年ものちの今日と、こういう問題は変わりませんね。



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