11月の法話集 ~思うがままに突っ走れ~
最近、予備校生や大学生と何度か話をする機会がありました。話の中に、当然将来どういう生き方をしたいか、ということも話題になりました。就職の事、結婚の話といろいろでした。その中でどうにも気になって仕方がないことがありました。
それは自分の将来への夢や希望が、どうにも小さい、と思ったことです。会社へ就職することが最終目標であったり、結婚をしたら、それから先のことは考えていなかったり、という人が結構多いのです。
幼児を抱く若い夫婦に、子どもの将来をどんな風に願っているのですか、と聞くと、
「人さまに迷惑をかけない人になってほしい。」
という答えが多いのです。
「将来、きっと社会のお役に立つ人になるように。」
というような答えはあまり聞かれません。
私たちは、この世の中のありとあらゆるものから生かされている存在です。だからお互いに待ちつ待たれつで、助け合うのです。役に立だない存在は、消えてしまうのが法則です。
就職をしたら、会社や仕事場に少しでも役立つように頑張る。結婚をしたら明るい家庭を築いてみせると決意する。この生き方が大切です。
つまり目的を大きくもって生きることですね。青春時代は、どんな夢でも描けます。いろんな可能性が与えられています。いつでも未来の夢を待ち、そして力いっぱい突っ走りましょう。
自分の努力で可能性を引き出し、自分がとても小さい困った人間か、それとも大きく素敵な人か、決めるのは自分です。立派にたくましく社会に役立つ人となってください。
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