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ICBA UK便り 


■森嶋洋子様からのメール<その2>


2011年6月5日

清水誠勝様

先月以来、イギリス内のICBA文庫の子どもたちが作り始めていたカードが私の手元に集まりました。昨日、それらを御地に発送いたしましたので、無事に到着することを願っております。

文庫の活動日はそれぞれの文庫の事情により異なっているため、一ヶ月近くかかりましたが、子どもたちが被災地のことを幼いながらも思いやって作ってくれました。子どもたちの年齢は1歳から中学生までという幅広い年齢層です。また文庫によって少々違いますが、大半は国際結婚家庭の子どもです。少しの例外はありますが、ほとんどの場合は母親が日本人ですから家庭の中では日本語を話していても、日常触れる言葉は英語の方が多いという環境で育っています。したがって、日本語の水準は子どもの環境で相当違いがありますが、言うまでもなく英語の能力はイギリスの子どもと同等であることは確かで、学校でも優秀な子どもたちです。

それぞれの文庫にどのような形のカードを作ることも考えてもらったので、千差万別のカードが出来ました。一つの文庫は壁に貼るという形の大きなカード(というよりポスター)を作りましので、これは巻いて筒に入れ別送しましたが、他のカードはまとめてボール箱に入れて送りました。すっかり嬉しくなるような子どもたちのアイデアのあふれたものばかりで、私も見ていて大変楽しい思いをいたしました。私たちの願っている支援、被災地に直結し、乏しい資金の支援だが人のつながりが将来も続く形の「草の根支援活動」の交流の始まりだとご理解いただければ幸いでございます。

発送に使った筒も封筒も廃物利用(この言葉を使うと年齢が判りますね。今風に言えばリサイクルということですね)ですが、お許し下さい。もしイギリスの記念切手を集めていらっしゃるようでしたら、今後郵送する際には出来るだけ記念切手を使うようにいたしましょう。

保育所での英語教育に役立つ本などについては、ICBA 名誉会長のダンさんと相談しながら調える手順をとっております。またお伺いしたいことが出て参りましたら、連絡させて頂きます。その他、被災地で本当に必要となさっているもの(これは形になった物に限りません。例えば、子どもたちのためのお話会の企画をお考えならば、ICBA東京本部その他にお願いすることも可能です)があり、ご提案下されば有り難く存じます。
この夏にはバラクさんご夫妻も御地を訪問なさるように伺っておりますので、絆が一層深まると喜んでおります。

イギリスでは今も被災地支援の義援金の募金活動があちこちで行われておりますが、その義援金が御地で有効に配られているようにと願っております。

森嶋瑤子