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其の二十二


健康ことわざ集
  
*あなたの健康を守るために*
  
彼岸の中日に灸(きゅう)をすえると疝気(せんき)がなおる
  
 疝気とは、腰や下腹の内臓が痛むやまいだが、彼岸の灸でけろりとなおるというのはうそ。ただし、彼岸は季節の変わり目なので、だれでも体調が不安定だから、こういうときにお灸をすえておくのはよいことだ。
  
良楽は口に苦(にが)し
  
苦い薬がすべてよく効くとはいえないが、苦みのある薬は、唾液や胃液の分泌をうながし、胃の働きを盛んにする、また、腸液やたん汁(じゅう)の分泌を促進する効果もある。これは、薬の効き目をよりよくすることが明らかなのでこのようなことわざが生まれたらしい。
  
柳に雪折れなし
  
ヤナギはしなやかなので、ほっそりとしていて一見弱そうな人でも、そのために無理をしないように注意して暮らせば、大病にかからずにすむ、というたとえ。
  
薬は毒ほど効(き)かず
  
楽の効果は徐々にあらわれるが、毒はたちまち反応をあらわすものだということ。人はとかく有害なものに負けやすく、有益なものを取り入れるのにひまがかかる。食生活などもそのとおり。
  
心配すると頭がはげる
  
悩みや悲しみが極端になると頭髪が抜けることがあるのは、必ずしも恨拠のないことではない。神経性禿髪症(とくはつしょう)という症状もある。しかし、これは病的なはげかたで、頭脳を酷使する人にはげるケースが比較的多いのは、単に統計上の参考例にすぎない。
  
宵越しのお茶を炊むべからず
  
お茶だけとはかぎらない。どんな食物でも、一晩放置しておいたものを翌日になってから口に入れるのは好ましいことではない。お茶についていえば、葉のなかのたんぱく質が腐敗分解した結果、毒物になることがある。暑い季節には、前夜のお茶は飲まないのが安全。
 
 
*なにかの参考になれば幸いです。
  

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