介入への影響

　攻撃（暴力）的で、非行を行う若者に対する介入は、珍しい例外を除いて、攻撃的な行為を軽減させる際の体系化された家族マネジメントの役割のような、家族と非行の関係に関する限られた側面だけを限定的に重視してきた。しかしながら、非行は、子育ての過程だけでなく、親子が相互に与える影響、家族のコンテクスト（背景・状況）、青少年期の生活の他の側面にも影響を及ぼすものである。われわれは続いて、これまで見てきた研究が介入に与える影響について検討する。われわれはまた、反社会的で、非行を行う若者を抱える家庭に関してこれまで行われてきた、トリートメント（支援サービス）の成果に関する調査研究（treatment outcome research）も批評する。家族過程と非行に関する調査研究の批評と平行しながら、われわれは、子育ての過程を対象にする介入を検討し、ファミリートリートメント（問題のある家庭に対する支援サービス）において親子が相互に与える影響がどのようにして認められるのかを示す。さらに、トリートメント（支援サービス）の成果を向上させるために家族のコンテクストをどのように扱えるかを検討しながら、多面的な性質を持つ非行に取り組む介入について要約的に批評する。
　

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